日本の整体は手技で行う民間療法
日本で言われるところの整体とは手技療法のことで、整体師が手を使ってさまざまな手技を施し、痛みの緩和に取り組みます。
この整体の技術に抜きんでている整体師なら、どこへ行っても治らなかった痛みが嘘のようにとれたという声もあり、こうした整体院へはどうしても治らなかった痛みを何とかしてもらう、最後の手段として駆け込む人が多いのが特徴です。
整体院の他にも柔道整復師や理学療法士が行う、屋号を付けて整体を行う施設が急増しています。
柔道整復師や理学療法士がいるところを選ぶ一番のメリットは、場合によっては健康保険適用が認められ、治療費が安くなることです。
ただし、柔道整復師や理学療法士がもれなく素晴らしい技術を持っているとは言えませんので、国家資格を持っているわりには今一つ痛みが取れないということもよくあります。
一方の整体師に国家資格はなく、技術を習得した人が民間における整体師資格をもって施術をするということから、その気になれば誰もが整体師になれると言っても過言ではありません。
ただ、自分自身が肩こりや腰痛に悩まされているという人なら、同じ悩みで訪れる人をどのようにすれば楽にできるかがわかるため、結果的にあそこの整体院はよく効くといった噂が広まるわけです。
アメリカ式整体がカイロプラクティック
街中でよく見かけるようになったのが、カイロプラクティックという言葉です。
これは日本でいうところの手技療法を用いて痛みの改善を試みる整体のアメリカ式で、カイロプラクティックも主に手技療法を行います。
アメリカをはじめ、世界40か国ではヘルスケア専門施設として法制化していますが、日本では整体院と同様にカイロプラクティックも法律においてヘルスケア施設とは認められていません。
あくまでも、医療には満たない民間療法というとらえ方です。
受けるなら本格的なアメリカ式がいい
カイロプラクティックの手技療法は、関節及び背骨を中心とした調整方法となっているのが特徴です。
また、アメリカにおけるカイロプラクティックは、筋骨格系と神経系疾患に特化した医療と認められているため、さまざまな手技療法があります。
これは、流派が分かれている日本の整体と共通する点ですが、中でもオステパシーはアメリカの医師が編み出した手技療法で、骨格だけでなく動脈や静脈、それにつながるリンパなどの循環器系から、脳神経系など骨以外の体の多様な部位を調整する施術であるのが特徴です。
確かな効果を実感したいなら、本格的にアメリカのカイロプラクティックを学んだ施術者がいるところを探すことが、何よりも重要となってきます。