どんな時に行くのか
整形外科は骨や筋肉、神経といった運動機能に関わっている臓器を扱う所です。
捻挫して歩けない、肩が痛んで掃除機がかけられないという時はこの科ですし、交通事故による複雑骨折もそうです。
スポーツによるけが
サッカーや野球をはじめスポーツによって肘などが痛んだり曲がったりことがあります。
野球肘は整形外科で診てもらってください。
他にも高齢者の中にリウマチで苦しんでいる人は多いでしょう。
それ自体は自己免疫性の病気ですが、原因は骨や関節ですから、この病気も同じ科です。
骨粗鬆症
高齢化にともない骨粗鬆症が社会問題になりました。
骨がもろくなるれば骨折しやすくなりますし、歩けなくなって寝たきりになることもあるでしょう。
整形外科でその治療だけでなく薬や注射などを用いる予防対策もしています。
運動器に腫瘍ができる人も増えています。
重症化する前に整形外科へ行ってください。
ひどい腰痛
家事や育児、介護で腰をひどく痛めてしまった場合、その慢性的な痛みの原因は炎症ではなく筋肉の問題であることもありますし、軽く見ず整形外科に行ってください。
40肩や50肩やばね指で悩んでいる人も多いかもしれません。
1人で悩まず、すぐ同じ科に行きましょう。
その特殊構造を充分に理解した専門医ならていねいに診てくれます。
頚椎症
職業がらずっと立ち通しの人、あるいはパソコン作業が多い人は、頚椎症などになりやすいです。
症状で患部がひどく痛んでもなかなか仕事や育児介護を休めないかもしれません。
痛みを整形外科で取り除いてもらってください。
形成外科
形成外科という整形外科と混同しやすい科があります。
後者は上記のように身体の芯になる骨や関節、筋肉といった運動器を扱いますが、前者はその生まれつきの異常がある、もしくはけがや病気によってその審美性が悪くなってしまった場合にかかる所です。
やけどした時、手術跡がケロイド状になっている時などはこの科へ行ってください。
生まれつきのあざや性器の異常、合指症や多指症などにも対処してくれます。
乳幼児には分娩の影響による先天疾患がよく見られますが、生まれつき股関節脱臼、筋性斜頸、関節炎などがある時もこの科です。
脊椎
脊椎の異常が原因の症状が見られる時は形成外科と整形外科のどちらでしょうか。
重要な神経が通っている脊椎性の疾病は整形外科の方です。
分からない場合
自分の症状が形成外科か整形外科か判断できない場合は問い合わせましょう。
担当者がていねいに説明してくれます。